20代公務員が民間企業への転職を考える原因と転職活動のポイント

20代公務員A

公務員にさえなれば
人生安泰と思っていたけど…
もっと違う場所で挑戦もしてみたいな…

20代公務員B

民間に勤める友達はみんな
「仕事が楽しい」と言っていたけど
今の私には仕事が楽しいとは思えないわ。

テンショクノヤクニン

不満を言いたいだけではなくて、本当に現状を変えたいなら転職を考えるときかもしれないな。

仕事を一通り覚えた公務員を襲うのが
「役所の実態」に対する
ネガティブな感情です。

仕事が大変になったからといって
短絡的に転職を考えることは関心しません。

テンショクノヤクニン

しかし、ネガティブに感じたことを冷静に分析し、
落ち着いて次のアクションを考えることは大切だ。

今回の記事では、
20代の若手公務員が
民間企業への転職を考える場合のポイント

について解説します。

この記事はこんな方におすすめです。

この記事をおすすめする人

・現在の仕事を続けるべきか悩む20代の公務員の方
・民間企業への転職を考えている20代の公務員の方
・野心的な20代の公務員の方

目次

20代の公務員が民間企業への転職を考える理由

悩める公務員A

就職後2~3年は何も思わなかったけど、少しずつモヤモヤしてきたんだよな…

仕事は、最初は誰もが初心者です。

入省(庁)後、
初めは仕事を覚えようと
目の前の業務を調べて・教わりながら、
何とかこなしていきます。

テンショクノヤクニン

しかし、数年後には「迷子」になる者が多い。
過去の私も含めてな。

数年経って、条例・規則の改正、予算・決算、入札・契約、事業実施、補助金業務、許認可業務、相談業務など、一通り行政の仕事を経験すると仕事に少し余裕が出てきます。

しかし、とうとう気づきます。

「安定」「安泰」「信用が高い」などと世間で言われていても、
夢の国のような職場はないことに。

公務員の職場は
今すぐに辞めるほどではないものの、
疑問に感じるところがいくつか出てきます。

テンショクノヤクニン

20代の公務員が直面しやすい
「転職を考える原因」を解説しよう。

公務員からの転職を考える原因1:公務員文化への嫌気

公務員の職場には、例えば以下の“文化”があると言われます。

・事なかれ主義
・前例主義
・紙文化

こうした“文化”は、
仕事を前向きにすればするほど直面し、
その不合理さを感じることが多いです。

テンショクノヤクニン

難しい仕事を前向きに進めようとする人ほど
直面しやすい。

悩める公務員B

そう言ってもらえると
すこし救われた気持ち!

テンショクノヤクニン

しかも、これらの文化は
「公務員にしがみついている人間」にとって都合が良い。
新たなことを何もしなくてよいからな。

もちろん、これらのことは
時の経過とともに変わっていくことが期待されます。

しかし、個人のキャリアに焦点を当てたとき、
職場が変わることを期待し続けることは
現実的でないかもしれません。

テンショクノヤクニン

なぜなら、公務員の中途採用者が極端に少ないからだ。

悩める公務員A

中途採用者が少ないと何で職場が変わらないの?

テンショクノヤクニン

私の仮説だが…

テンショクノヤクニン

中途採用者が少ないということは、
組織には新卒採用者が大多数ということだ。

悩める公務員B

その通りだと思う。

テンショクノヤクニン

しかし、前向きに仕事に取り組む優秀な人間ほど、仕事の過程で不合理な文化に直面する。

テンショクノヤクニン

そして、転職が一般的になっている現在において
最初に公務員を辞めるのは優秀な人間だ。

悩める公務員A

そこで、中途で優秀な人が多く入ってこないと
「公務員にしがみつく人」だけが残ってしまうのか!

テンショクノヤクニン

その通りだ。
まあ、組織を中から変えることに意欲を注ぐことを否定はしないがな。

公務員からの転職を考える原因2:成長・キャリアアップの限界

テンショクノヤクニン

2つ目は「成長の限界」だ。

人によっては
「公務員としての成長・キャリアアップ」に
限界を感じることもあります。

在職年数とともに人事異動により多様な仕事に触れ、
公務員の業務に共通する要点や
関係者に対する対人スキル・調整力を身につけていきます。

悩める公務員B

省(庁)内での知り合いも増えて
仕事の進めやすさが向上したな。

一方で「将来的には公務員以外の仕事も選択肢だ」と考えている人は、
在職年数が増えるとともに
自分自身の成長・キャリアアップの限界に
危機感を覚えることが少なくないはずです。

テンショクノヤクニン

これは、係長・主査など「部下を持つ職位」に上がる頃にありがちだ。

テンショクノヤクニン

これは、職位が上がるほど
・行政の管理職としての業務
・議会対応
が仕事の中心になることを意識するためだ。

公務員の業務によって、
汎用性のあるビジネススキルを身につけることも
可能ではあります。

テンショクノヤクニン

管理職業務や議会対応が民間企業において無駄とは言わない。ただし、転職で「管理職ができます」とアピールするハメになる。

特に専門職以外の公務員は
頻繁な人事異動によって
自分の業務に一貫性を持たせることが難しいです。、

勤続年数が増えるほど
管理職業務の割合が増えることが想定されます。

その場合、仕事を通じて
転職でも活きる成長・キャリアアップを
主体的に行うには制約になってしまいます。

悩める公務員A

「公務員にさえなれば全て叶う」と思っていたけど、良くなかったのかな…

テンショクノヤクニン

科目の多い公務員試験を乗り切るためには、あえて考えないことも必要だったかもしれない。

テンショクノヤクニン

ただ、当時と考えが変わったということは、成長したとも言える。

テンショクノヤクニン

考えが変わることは当たり前だ。
考えが変わるとうるさく言われるのは議会だけだ。安心してほしい。

20代公務員が民間企業への転職活動をするときのポイント

20代の公務員が転職活動を行うときは、どういったことに気を付ければよいのでしょうか。

20代公務員による転職活動のポイント1:転職活動までの早さ

20代公務員の民間転職で注意すべきは
「転職活動までの早さ」です。

テンショクノヤクニン

なぜなら、
基本的に人材の価値は若い方が高いからだ。

職歴が浅く、
アピールできる業務経験が思い当たらない場合は、
「第二新卒」枠での採用を目指すことも有効です。

「第二新卒」では実績よりもポテンシャルを見てもらえる採用枠です。

そして、第二新卒・ポテンシャル採用枠では
一般的に年齢が若い方が有利なため、
転職活動を始めるのであれば
早い方がよいという訳です。

テンショクノヤクニン

若い方が働ける期間が長いし、知識の吸収も若い方が優れていることが普通だからな。

年齢が若い方が有利なのは、
採用する会社にとっては
費用を投じて育成する人材に
長く働いてもらいたいからです。

複数課所での業務を経験し
業務経験から自分の強みをアピールできる場合は、
待遇アップのための転職をじっくりしても良いでしょう。

テンショクノヤクニン

しかし、次の点には注意が必要だ。
それは…

・勤続年数が長くなると「居心地」が良くなってしまう

現在の公務員の職場は転職を考えてしまう一方で
勤続年数を重ねるごとに
「勝手」が分かってきて快適なはずです。

悩める公務員B

確かに「やり方が分からない」とか
細かい壁は無くなってきたな。

一方で
転職活動は少なからず労力を割くことが必要です。
面接、現職の退職、入社、と
それぞれで緊張を伴う場面が生じます。

テンショクノヤクニン

もっと言うと
転職サイトへの登録も
現状が変わってしまうような気がして
少しの勇気がいる。

しかも、現在の職場の良いところと悪いところの
両面がある程度分かっているのに対し、
転職先(候補)については分かることが限定的です

テンショクノヤクニン

つまり、転職先候補の企業のことを現在の職場と同じ精度で評価できないため、程度が知れている現在の職場をその時だけ過剰に高く評価してしまうことがある。

テンショクノヤクニン

例えば、
現在の職場が自分にとって「50点」だから転職を考えた方が良い
と理屈では理解していたとする。
転職先候補の企業のことを全て入社前に知ることは不可能であるため
「もしかしたら50点以下かも」と思えてしまうのです。

時間が経つと
勝手を知った居心地の良い環境から
ストレスを受けてまで抜け出すことが
難しくなってしまいます。

テンショクノヤクニン

そのため、居心地が良くなりすぎる前に行動することが重要だ。

なお、転職先を「運」で選ぶ必要はありません。

企業が採用面接で応募者を見極めるのと同様に、
応募先が現職よりも良いか否かを見極めることに
利用すればよいのです。

20代公務員による転職活動のポイント2:仕事を通じて得た「強み」を意識する

キャリアアップを目的に転職する場合
転職先の業界・職種は
自分の「強み」に基づいて選択することが
おすすめです。

テンショクノヤクニン

なぜなら
「強み」は自分には当たり前に出来ることであるので、活きる環境にあれば成果を挙げやすい。

強みが発揮される場面というのは
本人にとっては
「頑張っていない」「自然にできてしまう」
ということがあるものです。

一方で、
例えば待遇の良さに惹かれ
あまり得意でないことを仕事にすると、
一つ一つの行動に労力が必要です。

テンショクノヤクニン

少ない労力で
十分なアウトプットを出せることは非常に有利だ。

余った力を
業務改善などの「急ぎではないが重要な仕事」に
割ける機会が増えます。

テンショクノヤクニン

その結果、仕事のクオリティも向上する。

少ない労力で成果につなげることで、
自分の強みがさらに強化・評価され、
世の中で自分の立ち位置を確保できる可能性が高まります。

こうしたことからも
「強み」に基づいて
転職先の業界・職種を選択することが
おすすめです。

20代公務員による転職活動のポイント3:野心的・向上心があるように振る舞う

採用選考では
野心的・向上心がある人物であるように
振る舞うことが大切です。

悩める公務員B

面接の一般的なテクニックとして
やる気をアピールすることは分かるけど
何で公務員からの転職で重要なの?

テンショクノヤクニン

安定と言われる公務員を数年で辞めようとする若者が面接に来たら、どう思われるだろうか?

悩める公務員A

何か問題があるかも、と疑うな…。

テンショクノヤクニン

そうだ。
厳しいようだが、公務員の仕事は簡単だと思っている人間がいる。

テンショクノヤクニン

だからこそ「自分は前向きな理由で転職をするんだ」とアピールしなければならない。

なぜなら、企業の面接担当者から
「公務員を辞めるなんて、何か問題があるのでは」
と思われる可能性があるからです。

テンショクノヤクニン

採用する企業の視点に立ってみよう。

テンショクノヤクニン

絶対避けなければいけないのは「やばい人を採ってしまう」
ことだ。

採用側は
書類・面接を通じて「問題のある人物」「組織に合わない人物」を避けて「組織に馴染めて能力がある人」を採りたいのです。

転職したい理由(本音)の一つに
「公務員の文化・雰囲気が合わなかった」があるとしても
このことを面接等で言ってしまってはいけません。

なぜなら
「性格等に問題がある」
「場を弁えた発言ができない」と思われてしまうからです。

「ヤバい人」ではなく
「チームワークを発揮しながら成果を出せる人材」
であることをアピールするために、
今回の転職が現状からの「逃げ」ではなく主体的なものであり
野心に基づく行動であるように振る舞うことが必要です。

20代公務員が民間企業への転職するときにおすすめの転職エージェント

転職活動では
転職サイト・転職エージェントを利用することが効率的です。

特に転職エージェントは、書類・面接のアドバイス等のサポートを受けられるため、転職が初めての公務員には利用は必須と言えます。

悩める公務員B

でも転職エージェントってどこを使えばいいのか分からないな。

悩める公務員A

とりあえず大手でいいんじゃないか?

テンショクノヤクニン

そんなこともあろうかと
当サイトではおすすめの転職エージェントを7つに絞り込んだ。

テンショクノヤクニン

どのサービスも公務員からのキャリアアップ・キャリアチェンジを可能にするだけの実績がある。

テンショクノヤクニン

詳しく解説しているので、是非ご覧いただきたい。

公務員からの転職におすすめの転職エージェントは、以下の記事で解説しています!(別タブで開きます)

まとめ

この記事では、20代の公務員が民間企業への転職をするときのポイントを解説しました。

おさらい:20代の公務員が民間企業への転職するときのポイント
①20代公務員の憂鬱

・公務員文化への嫌気
・成長、キャリアアップの限界を実感

②20代公務員が転職活動をするときのポイント

・転職活動を始めるには早い方がよい:若いことは有利
・キャリアアップを目的とする転職は「強み」に従った進路を
・あくまでも「野心的な公務員」を演じる

③20代におすすめの転職エージェント

・公務員の支援実績を重視したエージェント選びを
 >>公務員からの転職におすすめの転職エージェント7選

人間は「変化を嫌う」生き物であると言われます。

長い歴史のなかで、
他の野生動物等の脅威から逃れるために
変化を嫌う性質が備わっているというのです。

現代の私たちも
転職しようと思っても
なかなか行動に移すことができなかったりします。

テンショクノヤクニン

だが時間は有限だ。
転職でも20代だから切れるカードがある。

まずは、転職サイトに登録してみるなど、具体的な行動を起こしてみましょう!

公務員におすすめの転職エージェントは
こちらの記事で紹介しています▼

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公務員におすすめの転職エージェントを解説している。

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