公務員の調整力とは?|公務員からの転職に役立つ強み・スキルを解説

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この記事で分かること
  • 「調整力」の言語化(何ができるのか)
  • 「調整力」を活用して転職先で出来ること
悩める公務員A

公務員から転職を考えてるンだげど
自分の強みが分からない!!ぐわぁぁぁぁぁぁああ!!

悩める公務員B

数年で異動を繰り返してきたし
専門性としてアピールできることが見つからないな・・・

テンショクノヤクニン

公務員から民間に転職する場合
汎用性の高いスキルをアピールすることが
絶対条件だ。

公務員から民間企業に転職しようとするとき
「自分の強み」が分からず悩むことがあると思います。

特に事務系の公務員
様々な分野の仕事を経験しつつ数年で異動することを繰り返します。

そのため「仕事で培ったスキル」を
職歴と重ね合わせて説明すること難しい
です。

そこで当サイトでは
公務員が民間企業に転職する際に「武器」となり得る「スキル」を取り上げていきます。

この記事では調整力」を解説します

公務員の仕事は「調整」がほとんどと言っても過言ではありません。
他の担当・課・部局、議会、出先機関、他省庁・自治、住民、業者、業界団体……挙げればきりがありません。

公務員からの転職を考えている方は
ご自身の経験を思い出しながら
採用面接での「武器」を探してみてください。

この記事は、こんな方におすすめです!!

この記事をおすすめする方
  • 今後のキャリアに悩んでいる公務員の方
  • 転職しようとしている公務員の方

公務員の仕事は
「調整」が中心と言っても過言ではありません。

公務員の方に役に立つ内容になっているので
是非最後までご覧ください!!

目次

調整とは何なのか:「トラブルを未然に防ぎながら進めること」

管理職公務員

説明は分かりました。
では、○○に関してはA課と調整しておいてください。

公務員の仕事では
色々な場面で「調整する」必要が生じます。

そもそも「調整する」とは
何を意味するのでしょうか。

・・・・・・

例えば
よくある調整の1つに「日程調整」があります。

冒頭の課長のコメントでA課との調整事項が「日程調整」だったとします。

もし日程調整を忘れてしまった場合は

A課40代係長

その日にやるなんて聞いていない!!
うちは既に別の会議を開催する予定なので今さら対応できない!!
大体あなたたちが…

となるのがオチです。

忘れずにA課に連絡をし、
互いの対応可能な日程をすり合わせていれば
トラブルは回避できました。

こうしてみると「調整する」とは
「トラブルを未然に防ぎながら、物事を進めること」
と言えそうです。

調整と交渉の違いは?

「調整」と似たものとして「交渉」があります。

例えば、道路・公園等の建設のために行う「用地交渉」があります。

これは、行政側と地権者との間で
「いくら以内で買いたい・いくら以上でないと売りたくない」という利害関係が生じています。

利害関係について話し合い、
諸条件の譲歩によって妥結を目指すことが交渉です。

交渉の趣旨に理解があったとしても
利害関係が存在するため、
交渉において相手は味方ではありません。

一方で「調整」は、
トラブルを未然に防ぎ物事を円滑に進めることを
目的としています。

先ほどの「日程調整」の例では
相手との調整によって
お互いの業務が円滑に行われることを目的としています。

この点で、調整において調整相手は「味方」であると言えます。

「調整力」を構成するスキルは?

調整力と他のスキルの関係イメージ
調整力と他のスキルの関係イメージ

採用面接で「調整力」という言葉のみでは、面接官によって捉え方が異なる可能性もあります。

そこで、私たちが「調整力」は
どのようなスキル(サブスキル)から構成されているのか
具体的にしてみます。

「どんな調整力なのか」をはっきりさせておくことで
説明に説得力を持たせましょう。

マネジメント力

適切な調整をするために
「マネジメント力」が必要です。

調整をするには
物事を達成には「どんな行動が必要か」逆算できる必要があります。

自分自身の状況を正確に把握し
何をいつまでに成し遂げる必要があるか
明確になっている必要があります。

自身の担当業務をマネジメント(管理)できていないと、
調整のタイミングを逸してしまいます。

相手の特徴・状況を把握する力

調整をするときは
「相手の特徴・状況を把握する」ことも行っています。


相手の「特徴」の例として
組織の文化・取り決め・性格があります。

もっとくだけた言い方をすれば
「誰に・どの順番で、相談すべきか」といったことでしょうか。

これらを把握することは
「メンツを潰さない」対応をすることに繋がります。

特に「そんなの聞いていない」病の人が相手側にいる場合は
物事の決定前に
ちょっとした機会をみて話をしておくことが良いでしょう。

テンショクノヤクニン

例えば某参議院議員に対する北海道庁の対応も、適否はともかく円滑に進めるための手段だったのだろう。

引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/7554449357f6e473448d9733dfb529543f574201

事前の情報提供(根回し)を軽視すると
相手から「自分の都合で動く失礼な奴」の認定を受けてしまい
(そんなことなくても)懸案事項を1つ増やすことになります。

相手の「状況」の例として
相手が実施する施策・事業の状況があります。

他者の施策・事業の状況は
調整前にすべてを理解できているとは限りません。

調整の場で、
丁寧に相手の状況を引き出す(教えてもらう)ことが重要です。

テンショクノヤクニン

狭義でのコミュニケーション能力とも言えるな。

合意形成をする力・交渉力

調整の目的は「物事を進める」ことにあります。
最終的には調整によって何らかの合意に至ることを目指します。

したがって
調整には「合意形成能力」や「交渉力」を
活かしているとも言えます。

「調整力」が会社に提供できること:事業遂行

調整力
特に事業会社における事業の遂行に活かすことができます。

事業は組織内の複数部署が関係することも少なくありません。

そのときに必要な協力が得られるよう
関係者に対し適時・適切な調整を行うことで
事業を着実に遂行することに繋がります。

なお、調整力をアピールするときのエピソードに
「チームワーク」「対立の仲裁」を挙げる例文を散見します。

個人的には
これらをアピールポイントとすることはおすすめできません。

採用する立場からすると
チームワークを乱さない行動は組織で働く人間として「当たり前」に出来てほしいことであり、採用するだけの理由になりにくいためです。

したがって
調整力を活かして事業を遂行したエピソードを中心とし、そこから話題を展開することでチームワークができる人物であることをアピールすることが良いでしょう。

まとめ:公務員の調整力

この記事では、公務員が身につける「調整力」について解説しました。

この記事のまとめ
「調整」とは

トラブルを未然に防ぎながら、物事を進めること

「調整」と「交渉」の違いとは
  • 「調整」は「味方」と物事を円滑に進めるために行う
  • 「交渉」は利害関係が対立する者と諸条件の譲歩によって妥結を目指すこと
「調整力」を構成するスキル
  • マネジメント力
  • 状況把握能力
  • 合意形成能力・交渉力
「調整力」が会社に提供できること:事業遂行

民間企業でも、事業を行う際に関係部署等との調整が必須である。
関係者へのコミュニケーション(根回し)による調整の経験は、事業会社で特に役に立つ。

公務員での「調整」の経験は
民間企業に転職する場合でもアピールポイントになり得ます。

なぜなら今日においても「調整業務」は
日系の事業会社でも残っている場合があるからです。

また、コンサルティング業界でも
業務内容に「役員・幹部への根回し」が含まれる場合もあります。

求人票の求める人物欄に「調整力がある方」とは書かれていることはないでしょう。

しかし、様々な事情が入り組んだ物事を進める「調整力」は
多くの仕事で活用可能なスキルであるはずです。

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