【公務員の武器#2】「プロジェクトマネジメント」|どこでも価値がある業務経験【公務員からの転職】

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悩める公務員A

自分の経験がどんな価値を持つのか分からない
ぐぉぉぉおおおおおおおお!!

公務員から民間企業に転職する人は
転職が盛んになった現在でも決して多くはありません。

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しかしながら、公務員としての職務経験が
転職活動において何も役に立たないことはありません。

公務員が業務を通じて経験することは様々ですが
その中でも特に「プロジェクトマネジメントスキル」
転職成功に大いに役立つ一方で、その価値が十分に認識されていないかもしれません。

この記事では
・公務員はプロジェクトマネジメントをどのように習得し、活用しているのか
・転職市場でどのような価値を持つのか

を詳細に解説します。

転職を考えている方
そこまで本格的ではないけれど視野に入っている公務員の方は
是非最後まで読んでみてください
きっと自分自身の経験に対する考え方が変わるはずです。

悩める公務員A

自分の経験がどの程度価値を持つのか知りたかったンだ。
実に面白い。

テンショクノヤクニン

転職を考えている公務員の方々にとっては
必ず参考になるはずです!!

目次

「プロジェクトマネジメント」とは何か?

プロジェクトマネジメントは、
特定の目標を達成するために
限られたリソースを最適に利用し
複数のタスクを計画、組織、監督する

ためのスキルです。

その根底には、スケジュール管理、予算管理、ステークホルダー管理、リスク管理、品質管理などの要素が含まれます。

実は、プロジェクトマネジメントのスキル
必ずと言っていいほど公務員の業務において使われているスキルです。

悩める公務員A

そうなのか??
でも具体的に使っているイメージができないな…

テンショクノヤクニン

では、具体例で考えてみましょう!!

例えば、「土木事務所で道路工事の進行管理を担当する公務員」
期日まで道路を供用させるためにさせるために、

・設計監理及び工事の委託に必要な予算を要求(予算管理)
・設計監理入札のための積算、仕様書作成(予算管理)
・設計の実施(品質監理)
・工事入札のための仕様書作成(予算・スケジュール・品質管理)
・工事発注(予算・スケジュール管理)
・進行管理、検査の実施(スケジュール・予算・リスク・品質管理)

します。

これらを行う際は
・関連する地域住民、議員や他の行政機関の意向を考慮(ステークホルダー管理)
・荒天による遅れ、事故等不測の事態に備える(リスク・スケジュール・予算管理)
ことも行っています。

プロジェクトマネージメントは一見難解に思えます
公務員の業務を通じて
プロジェクトマネージメントのスキルを少なからず習得している
のです。

悩める公務員A

そう言われると
自分の業務でも確かにその要素あるな…

テンショクノヤクニン

実は、公務員の皆さんが日々行っている業務の中には
プロジェクトマネージメントの要素がたくさん詰まっているんです。

公務員としてのプロジェクトマネジメントスキルの活用

プロジェクトマネジメントスキル
公務員の業務において、多くの場面で活用されていると結論づけても過言ではありません。

なぜなら、公務員の場合は一つの事業を行う際
工程ごとに複数の部門が入れ替わりに担当することは稀で
事業の立案→予算要求→事業実施→決算までを1つの担当課(者)で行うことが多いからです。

その過程ではプロジェクトマネジメントのスキルを活用して多くのタスクを効率的に処理し、必要な結果を生み出していると言えます。

具体的な事例を基に、どのように活用しているのか考えてみましょう。

事例:国の補正予算で大至急で補助金事業を開始しなければいけない!!
(都道府県担当者の場合)

国の補正予算によって、新たな補助金事業が始まる場合を考えます。

悩める公務員A

なんだこの事業??既存のあの事業とは別??
しかも都道府県負担が1/4あるし予算組む必要があるじゃねぇか!!
マジかぁぁぁ、急いで財政課に相談しないとぐわぁぁぁぁぁ

国の経済対策に関連して行われる補助事業は、迅速に開始することが求められます。
しかも、国会審議との関係で
国予算の成立までは細かい情報が出てきませんね。

さて、新たに補助事業を開始する場合は、大まかに以下の順序で業務が進みます。

(1)直営か委託するか等必要なリソースの確認
(2)予算要求の実施
(3)関係者へ事業説明
(4)補助事業実施のための要綱等制定
(5)補助事業受付開始
(6)補助金審査、支払い
(7)年度終了後に決算

それぞれについて、プロジェクトマネジメントの要素(スケジュール管理、予算管理、ステークホルダー管理、リスク管理、品質管理)が活用されているか考えてみます。

(1)直営か委託するか等必要なリソースの確認

まず始めに、事業を行うために必要なリソース(人的リソース、時間、既存予算)の有無・要否を把握し、直営と委託のどちらが適しているかを判断する必要があります。

このとき、例として
スケジュール管理(既存の人的リソースで期間内に遂行可能かを判断)
予算管理(既存予算で円滑に実施可能か、追加要求が必要かを判断)
リスク管理(適切に事業遂行できない事態をあらかじめ想定する)
などの観点からリソースの有無・要否を判断していると考えられます。

(2)予算要求の実施

予算管理はここで主に使われます。

既存リソースでは期間内に終えられない・対応できない場合は
予算要求してを新たな予算を確保する必要があります。

例えば、予算措置をして事業を委託する場合を考えます。
予算要求では、必要予算をリスク管理の観点を踏まえて見積もります。(予算管理

もちろん、予算審査時の説明として、なぜ委託するのか等の説明にスケジュール管理品質管理の観点を活用して、予算の必要性を説明することが求められます。

(3)補助事業実施のための要綱等制定

品質管理がこの工程で重要になります。

明確で事業趣旨に照らし適切な要綱を作成することで、事業の品質を確保します。
また、不正な申請を防ぐため、必要な規定を加えることでリスク管理をします。

要綱の適用を受ける関係者の意見やニーズを収集し要綱に反映するなど、
ステークホルダー管理も必要です。

(4)関係者へ事業説明

ステークホルダー管理とコミュニケーションスキルが重要です。
関係者に対して明確かつ効果的に事業内容を説明し、理解と協力を得るために使用されます。

(5)補助事業受付開始

スケジュール管理が重要です。
補助事業の受付開始日を決定し、その日までに必要なすべての準備を完了させるために使用されます。

管理職公務員

○○議員があの事業を今月中に開始しろって言っているんだよね…
何とか宜しくね。

(6)補助金審査、支払い

予算管理、品質管理、スケジュール管理が重要です。
審査と支払いの過程で補助金が適切に使用されているかを確認します。
補助金の性質によっては、早めに補助金を交付することが求められるためスケジュール管理も重要です。

また、リスク管理も重要で
補助金の不正使用があったは、すみやかに情報を公表して対応にあたる必要があります。

(7)年度終了後に決算

決算業務では、予算管理が再び重要です。
プロジェクト全体の予算使用状況を精査し、不足が生じそうな場合は予算流用する等の対応が必要です。

また、予算執行には期限があることからスケジュール管理も重要です。

・・・・・・

このように、業務遂行を通じて
公務員はプロジェクトマネージメントのさまざまなスキルを身につけ活用しています。

これらのスキルは、転職市場においても大いに価値を持つことでしょう。

悩める公務員A

具体例を聞くと
自分の経験が転職に役立つことが分かった!!

テンショクノヤクニン

公務員の経験は、
他の職種にも活用できる価値あるものですよ。

転職市場におけるプロジェクトマネジメントスキルの価値

プロジェクトマネージメントスキルは
どのような業界においても高い需要があり
それが転職成功に大いに貢献します。

管理職の求人ではなくても、それは同様です。

なぜなら、企業が求めるスキルセットの中には
必ずと言っていいほどプロジェクトマネージメントの要素が含まれているからです。

例えば、戦略コンサルティング会社では
プロジェクトマネージメントスキルは、末端のアソシエイトでも非常に重要です。

その理由は、コンサルタントとしての業務が
クライアントの「課題解決に向けたプロジェクト」を推進する役割を担うからです。

戦略コンサルティング会社では
ビジネス戦略の策定や新規事業開発、組織改革といった
クライアント企業の様々な課題解決を目指したプロジェクトを数多く手掛けます。

これらのプロジェクトでは
異なる専門領域から集まったチームメンバーやクライアントとの間で
解決策を見つけ出すために
プロジェクト(マネジメント)への理解を前提とした議論が行われます。

悩める公務員A

プロジェクトの時に「どういった観点に配慮すべきか」が分かっていないと、そもそもコンサルタントとして顧客企業のプロジェクトに改善案を提案することができないということか…

テンショクノヤクニン

そのとおりです!!
プロジェクトマネジメントをしたことが無い人よりも経験がある人の方が良い改善案を提案できそうですよね!!

また、転職活動時にこれらのスキルを明確にアピールすることで、戦略コンサルティング会社における自身の価値を訴求することが可能です。
採用側にとっても、あなたを採用するだけの理由を作ることができます。

具体的なプロジェクトでの役割、達成事例、課題解決に向けた取り組みなどをレジュメや面接で説明することを、転職エージェントと相談してみましょう。

結論として、プロジェクトマネージメントスキルは転職市場で高い価値を持ち、転職成功の鍵となる可能性が高いです。

悩める公務員A

自分のスキルが
色々な会社でも活かせるとは思っていなかったな

テンショクノヤクニン

物は言いよう…ではなく、
プロジェクトマネージメントスキルを
その会社でどう活かせるか説明できると良いですね。

まとめ:プロジェクトマネージメントスキルと転職成功への道

公務員経験から得られるプロジェクトマネジメントスキル
転職市場で価値を持つと結論づけてよいでしょう。

その理由は
どのような業界でもプロジェクトを遂行するためのスキルは必要不可欠であり
多くの企業が求める能力となっているからです。

具体例として挙げた事業の進行管理等の経験は企業にとって価値あるものとなります。
しかし、これらをただ説明するだけでは他の転職活動者と比較優位性が生まれません。

自身が行ってきたこと
プロジェクトマネジメントの要素に分解をして
職務経歴書や面接で論理的具体的にアピールすることで
転職活動を有利に進めることが可能です。

プロジェクトマネージメントスキルは転職成功の大きな鍵となります。
自分が持つスキルと経験をどのように活用し
どのようにアピールするかが
次のキャリアパスを切り開く上で重要となります。

そのため、特に転職がはじめての方は転職エージェントの利用がおすすめです。

求人の紹介だけでなく、職務経歴書や面接の指導を行ってもらえます。

プロジェクトマネジメントの経験についてどのようにアピールしたらよいか、エージェントの意見も是非参考にしてみましょう。

悩める公務員A

自分の経験を価値あるものとして伝える方法がわかって
自信を持てた!!うぉぉぉぉおおおおおおお

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