【公務員からの転職・面接の極意】納得できる転職のためのポイント

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この記事で分かること
  • 採用側の意図から考える面接で大切なこと
  • 本当に必要な面接対策・準備

面接では、職歴やスキル、性格、キャラクター等について質問され、これに回答していきます。
これに対する準備として、質問をあらかじめ想定し、回答を考えておくことは有効です。

ここで落とし穴があります。

多くの求職者は質問に対する「良い回答」をすることが面接対策・準備だと思っています。
書籍やインターネットの情報で「ベストな回答」「テクニック」を探しています。

しかし、はっきり言って間違いです。

転職活動の面接は「テクニック」で対応できるものではありません。

なぜテクニックで対応できるものではないのか、その理由と面接の準備は何をすれば良いのかをこの記事では解説します。

この記事は、こんな方におすすめです。

この記事をおすすめする方
  • 転職活動を始めようとしている公務員の方
  • これから採用面接を控えている公務員の方

是非最後までご覧ください!

目次

面接は採用側の目線で考える

面接をする側、企業の気持ちになって考えてみましょう。

面接する側が選考を通す人とはどんな人でしょうか?
特定の質問に対して思わず唸ってしまうような答えをする人でしょうか?

答えはもっとシンプルで「普通に働いてくれる人」だと思います。

「普通に働いてくれる人を採る」というのが案外難しいもので、あなたの職場にこんな方はいませんか?

・考えが浅く、仕事が大雑把で任せられない
・謎の体調不良での休みが多い
・口だけは上手いが手足を動かさず、何もしない

どこの職場にも、誰かの頑張ってさす傘の下でぬくぬくとしている人間がいるものです。

話を「採用側の目線で考える」に戻します。

採用側の思考を考えてみると、最も優先されるのは

①:まずは「変な人」を採らない

です。

普通に、真面目に働いてくれる(と思われる)人を次の選考に進めるでしょう。

テンショクノヤクニン

「変な人」は本当に避けたい。
採用に投じたリソースも無駄になり、周囲の社員に与える影響も悪い。
しかも、現在の日本は「採る」より「辞めさせる」が難しい。

その次に重視されるのが、

②:キャラクターが会社と合う

でしょう。
在籍する社員、組織との相性も重要です。たとえ新たに入った社員が優秀でも、在籍する社員と合わず、在籍する社員が退職してしまっては本末転倒です。

また、採用後も当面の間は以前から在籍する社員の方が「仕事の勝手が分かっている」ので、仕事上も戦力であることが多いです。

そのため、求職者のキャラクターが会社と合うことも採用する側にとっては重要であると考えられます。

その次に重視されるのが

③入社したい熱意があるように見える

でしょう。

「入社への熱意が感じられる」ということは、求職者もそれなりに会社について調べ、転職先として十分な条件を満たしていると判断していると考えられます。

このことは、「採用のミスマッチ」を防止することにつながります。

また、「採用面接の場」で「入社への熱意が感じさせる」ことができる人は、TPOに応じた適切な振る舞いができる人物であることが期待できます。

この点は「①変な人を採らない」を補完する項目としても重要と考えられます。

そして、最後に

④:スキル・強み

です。多くの転職希望者は、ここに気を取られています。

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自分に合わない職場を避ける意味でも、最良の面接対策は「素の自分を開示すること」と言える。
だだし、その「開示の方法」は練習しているのとしていないのでは、伝わる印象が変わる。

「面接対策」とは「言語化」

面接対策は「ある質問に対する上手い答えを考えること」でも「自己PRで使える特別なテクニックを学ぶ」ことでもありません。

面接対策とは、自分自身の「言語化」を行うことです。

面接は、企業が応募者を採用した場合に活躍してくれる可能性があるかを見定める機会であると同時に、求職者にとっても、その企業が自分自身に合う会社か否かを判断する機会でもあります。

面接の目的は「本来の自分を分かりやすく企業に伝える」ことですので、準備をしないと、限られた時間内で自分の職歴・考えを分かりやすく伝えることができません。

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突然、「自分の好き嫌いについて、理由とともに説明してください」と言われて、咄嗟に理路整然と説明できるだろうか?
多くの人は、何か喋れても説明に過不足があるだろう。

準備されていない話し言葉というのは
「分かったようで、実は何を言っているか分からない」ものが多いものです。

Youtubeの字幕をonにして話言葉を文字起こししてもらいながら見てみてください。
流暢に話していても、分かりにくい文章になっていることが多いです。

しゃべることを生業としている人ですらこうなのですから、多くの人にとって準備が大切であることは言うまでもありません。

自分自身を「言語化する方法」

では、自分自身を言語化するには、どうしたらよいのでしょうか。

「準備」とは、過去の出来事、仕事での成果を振り返り、行動・思考を言語化しておくことです。

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具体的におすすめなのが、自分の「年表」を作ること。

年表には、出来事と当時の思考・アクションを書いていきます。(表でも箇条書きでも何でもOK)
過去とは、中学生以降が良いでしょう。
出来事は、良いことも悪いことも、覚えている限り書きましょう。

時系列で「出来事・思考・アクション」を並べていくと、自分の思考・行動に共通するコアとなる性格・特徴が見えてきます。(気づいたら、余白に書き留めます)

想定質問に対する回答案は、このコアとなっている性格・特徴をベースに回答します。

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これなら、深掘りする質問が来ても、一貫性を保った回答ができる。

面接用に色々と上手い答えを考えていても、就職以前のことに話が及んだ場合に「就職前後」で全く人が変わったような説明になってしまうことがあります。

中学生以降から時系列で変遷を追うことで、自分自身の出来事・成果・反省・改善に向けた行動を洗い出すことができます。

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こうすることで、選考に通らない会社もあるかもしれない。
不採用の連絡は嫌なものだが、自分をより良い環境に置くためなので頑張ろう。

想定質問に対する回答案の作成

ここまで分析をして、やっと想定される質問に対しての回答案を作成します。

コアとなる特徴の抽出と、過去の出来事・成果の洗い出しは終えていますので
まずは質問に対し、ストレートに回答を考えます。

その後で、回答案を見直します。
見直しは、自分自身ではもちろん、転職エージェントに添削してもらうことも有効です。

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回答案を作成するときにおすすめしたいのは
「聞いていて予測しやすい説明をすること」だ。

回答案は「耳で聞いていて分かりやすい日本語」であるように配慮することがおすすめです。

どういうことかと言うと、例えば

ア「現職ではA事業、B事業、C事業を担当しています」
イ「現職で担当している事業はA事業、B事業、C事業です。」

聞いていてどちらが分かりやすいでしょうか?

アは、「現職ではA事業、B事業、C事業を」の時点で、今の仕事でこの3事業をどうしたのかが分かりません。
担当しているのかもしれないし、統括しているのかもしれないし、不要事業として廃止したのかもしれないし、立ち上げたのかもしれません。
続く述語(動詞)によって、その後の話題も変わるので、集中して聞き続けなければなりません。

一方でイは、「現職で担当している事業は」の時点で、次に続くのが「担当している事業」であることが明らかだ。
話題が「担当している事業」のことなので、その後に続く話題も、大筋検討がつきます。

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人間の集中力は案外短い。論理的なのはもちろんのこと、面接官が聞いていて疲れない話し方ができると、ボディーブローのように加点されるはずだ。

回答案は暗記すべきか?:結果的に暗記することになる

回答案は「暗記すべき」です。
ただし、「文章の暗記」を目的とするのではなく「回答の論理構成を暗記する」ことを目的としてください。

一文ごとの論理の繋がりを意識して音読することで、想定質問とは視点が異なった質問に対しても、対応することが可能です。

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丸暗記信者にありがちなのが、質問中の単語を聞いて「用意していた想定質問と同じ」と判断し、頓珍漢な回答を披露するケースだ。

悩める公務員B

それって、議会答弁にもあるような…

テンショクノヤクニン

うむ。その通りだ。

したがって、質問に対し一言一句違わない回答を目指す必要はありません。
実際の面接で、わずかな時間答え詰まったり、言い回しを考えたりしてしまっても良いので、質問の意図を理解に努め、論理的でわかりやすい回答が絞り出せれば良いです。

練習では質問に対する意図を汲み取り、自分の特徴・性格を参照したうえで「こういう意図の質問に対し、こういう論理の回答をする」ということを意識するのです。

質問に対する回答の論理を正しくアウトプットする練習の結果として、回答案を暗記することになってしまうことが理想でしょう。

まとめ

この記事では、面接対策のポイントを紹介しました。

まとめ:公務員からの転職・面接の極意
①面接を採用側の目線で考える
  • まずは「普通に働いてくれる」「キャラクターが企業に合う」「熱意がある」が、既存の社員との関係性からも重要。
  • その次に「スキル・強み」がどうかが話題になる。
②面接とは「言語化」
  • 誠実に本来の自分自身を伝えることが有効。そのための「言語化」の準備が面接対策。
③「言語化」する方法
  • 自分自身の行動、思考を振り返る地道な作業をする。これにより、深掘りした追加質問にも一貫性を保てる。
④想定質問に対する回答案の作成
  • 発見した自分自身の特徴をベースに回答案を作成する。
  • 転職エージェント等の意見も求める。
⑤回答案は暗記すべきか?:結果的に暗記することになる
  • 結果的に暗記してしまうまで、質問に対する回答の論理構成を覚える。

こうしてみると面接対策は「地道」です。
過去の自分の考え・行動を見直し、分かりやすく・好意的に理解してもらえるような表現を探す作業です。

表面上のテクニックで内定を勝ち取ることができるかもしれませんが、自分にとって良い環境なのかは疑問です。

この記事でお伝えした方法は、その過程で「自分自身と向き合う」ことが必要になってきます。
「自分のことを一番分かっているのは自分」と思ってしまいますが、自分以外の人の意見も積極的に聞いてみましょう。

特に、転職エージェントへの相談は必須と言ってよいでしょう。
多くの転職希望者を見ていますので、自分自身の「棚卸し」や、想定質問への回答案の相談についても、有益なフィードバックが得られるでしょう。

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テンショクノヤクニン

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